『表現文化論Ⅰ』授業紹介(第11回)
2012年6月28日 (木)
『表現文化論Ⅰ』第11回目の授業は講談鑑賞です。
高座に座布団が置かれた舞台上は落語と似ているようですが、
座布団の前に置かれた「釈台」は講談独自のもの。
講談は、釈台を「張り扇」で叩きながら、
戦国時代を舞台にした「軍談」や人情噺を取り入れた「世話物」を読みすすめます。
外部講師の仲野基道先生から、落語と講談の違いについて伺います。
落語は登場人物の会話を通して物語を展開する、「話す」ものであるのに対し、
講談は本に書かれている通りに「読む」ものだと言えます。
講談の実演は日向ひまわり先生。
武士の出世物語「加藤孫六」と世話物の「孝女・秋色」を実演してくださいました。
「読む」といっても、ただ音読をするだけの素っ気ないものではありません。
「加藤孫六」では、馬の背にまたがり疾走する少年・孫六の躍動感が、
「孝女・秋色」では、才気に溢れながらも素直で可憐なお秋の真心が、
ひまわり先生によって時にほがらかに、時に切々と読まれていきます。
親が子を、子が親をいとおしく思う気持ち。
自分の夢をまっすぐに追いかけるひたむきな気持ち。
講談が伝える、戦国時代や江戸時代の人々のそんな気持ちは、
案外、現代を生きる私たちの胸の奥にも眠っているものなのかもしれません。
【学生のコメント】
・日向ひまわりさんの表情や声が色んな風に変わっていくのがすごいと思いました。
・張り扇を叩く音が場面転換を表しているのだな、と思った。
・本に書いてある通りに読んでいると思って聞いていても、その世界に引き寄せられ、本当にその時代の人がしゃべっているかのような不思議な感覚がありました。
・ついつい夢中になって聞き入ってしまうような講談にすごく感激しました。
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