『表現文化論Ⅰ』授業紹介(第6回)
2012年5月28日 (月)
今日のテーマは日本の伝統芸能「落語」。
講師をお招きしての特別授業です。
まずは仲野基道先生から、
噺の構造や小道具の使い方など、落語に関する基本的な事柄を教えていただきます。
落語は1人の人が座ったままで、すべての登場人物・場面を演じ分ける芸能です。
1人で多くの人を演じ分けるために、
上手(かみて)や下手(しもて)に顔の向きを変えて演じます。
そして、いよいよ柳家三三師匠の登場!
三三師匠は実際に手ぬぐいと扇子を使って、さまざまな動きを演じてくださいました。
1枚の手ぬぐいが本や手紙に。
1本の扇子が筆から箸に、箸から刀に。
まるで目の前にそのものがあるかのような、鮮やかな表現力に驚かされます。
仲野先生のお話にあった「上手」「下手」の演じ分けについて、
お芝居と落語を比較しながら説明してくださいました。
お芝居では人物の立ち位置が入れ替わる複雑な動きも、
落語では座ったまま、顔の向きとしぐさで表現します。
最後は三三師匠の落語実演。
演目は「みそまめ」と「道灌」。
三三師匠の張りのある声と豊かな表情に、教室にはたくさんの笑い声が響いていました。
Posted by 表現文化学科
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